2020.11.30
供給開始時点検とは?【前編】
こんにちは、2020年入社のホームエネルギー部白石営業所の中村です!
LPガスの供給物件に入居したことがある方は、入居時に行なうLPガスの「供給開始時点検」に立ち会った経験があるかと思います。とはいえ、「実際にどんな点検をしているの…?」と疑問をお持ちの方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、今回から前編・後編に分けて「供給開始時点検」を分かりやすく説明していきます。
【供給開始時点検とは】
供給開始時点検とは、「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律」で定められている点検のことで、新たにLPガスの使用を開始する際に必ず実施する必要があります。所要時間はおよそ40分で、LPガスの配管検査・燃焼試験・CO検査・室外設備等の点検を行ないます。
【供給開始時点検~前半戦~】
事前にご予約いただいた点検日時に担当者が伺います。(LPガスの給湯器が設置されている物件では、点検前にご自身で水道の元栓を開けていただくようお願いしております。)
■LPガスの配管検査
LPガスメーターから先(室内側)の配管・設備に異常がないかを調べます。器具用のガス栓(写真赤丸印)が台所の下についているビルトインコンロ等は、台所の扉を開けて検査を行ないます。
ガス栓から空気を入れて、ガス栓からガスメーターまでの配管が破損等していないかを「自記圧力計」という機械を用いて確認します。
検査を行なっている間にご契約内容や必要書類について説明します。法律により供給開始時にLPガス事業者からお客さまへの交付が義務付けられている重要な書類やLPガス使用時の注意点等が記載された書類をお渡ししますので、大切に保管してください。また、この際に料金のお支払方法等についてもご案内させていただきます。
配管に異常がないことを確認できたら、次は『燃焼試験』です!
■燃焼試験
ガスの元栓を開けてコンロや給湯器などを燃焼させて、ガスメーターや調整器、器具が正常に動いているかを検査します。
燃焼器具が正常に燃焼していると炎は青色になります。
ガス給湯器が設置されている場合は、『一酸化炭素(CO)検査』を行ないます。
給湯器の排気には人体に害のある一酸化炭素(CO)が含まれています。通常、排気は排気筒から室外に排出しているため安全ですが、排気筒の劣化等が原因でCOが室内に漏れ出すことがあります。
無色・無臭のCOは発生に気付きにくく、知らず知らずのうちに吸い込んでしまうと軽い頭痛、めまい等の症状がみられ、長時間にわたり吸い込み続けると命に係わる危険もあります。
こうした事故を未然に防ぐために『CO検査』では、「CO検知器」を使って排気筒接続口の継ぎ目等から燃焼時の排気やCOが室内に漏洩していないかを調べます。
ここまでが供給開始時点検の前半戦です!
後編では供給開始時点検の後半戦をご紹介します!お楽しみに!