2021.07.08

ボイラー省エネ診断のご紹介

こんにちは。販売課の黒木です。
【前回の記事「法人向け給油カードのご紹介」を読む】
 
今回は当社で行なっている出光興産独自のサービス「ボイラー省エネ診断」をご紹介します!
本診断は、事業者さまの立ち合いが不要です。また、診断のためにボイラーを運転・停止する必要がないため、いつもと変わらずにボイラーを使うことができます。事業が滞る心配もないのでお気軽にお試しいただける診断です。
 
〇ボイラー省エネ診断とは
一言でいうとボイラーの『健康診断』です。診断できるボイラーは、灯油・重油・LPG・LNG用と問いません。診断の所要時間は30分~1時間で『燃料を必要以上に消費していないか』『人体に有害な物質を排出していないか』『ススが多量に出ていないか』等を確認します。診断後には結果を元にして、ボイラーの運転効率向上のための簡単な改善方法等を“燃料を扱うプロ”の視点からご提案します。
※本診断はボイラーメーカーによる定期点検と併せて実施いただくことを推奨しています。
 
〇診断方法
診断方法はいたってシンプルで、ボイラーが運転するタイミングに合わせて①排ガス測定②スス量測定を行ないます。概要は次の通りです。
 
①排ガス測定
「燃焼排ガス分析計」で排ガスの温度と排ガスに含まれる酸素・一酸化炭素等の濃度を測定します。
 
 
②スス量測定
排ガス内に含まれるスス量を測定するため、「スモークテクタ」で排ガスを吸引してチャート紙に付着する量を確認します。測定の様子は次の動画をご覧ください。
 

 
測定終了後は、ボイラーの運転効率や一酸化炭素の排出量等を記載した「報告書」をお渡し、診断結果を元に運転効率向上のための簡単な改善方法をご提案します。
 
例えば、ボイラーの燃焼時にススが多量に発生していることが診断で分かった場合…
原因として、不完全燃焼や燃料を霧状に噴射する部品(バーナーチップ)の劣化が考えられます。ススは炭素の微粒子で生成されているので、ボイラー内部に付着すると断熱効果によって熱効率が悪くなります。そうなると燃料の消費量が増えたりボイラー自体に負担がかかってしまうため、バーナーチップの交換と缶体内部の清掃等によって、次の図のように熱効率を改善することが可能です。

 
今回紹介したボイラー省エネ診断は繰り返し行なうことで運転効率を定期的に確認し、ボイラーの状態に応じた最適な運転方法に見直すことが必要です。
実際にススの排出量にお悩みだったお客さまが本診断を2018年から毎年実施したことによって、次の表のようにススの排出量を削減できたケースもあります。

 
「今までと同じようにボイラーを使っているのに最近、燃料の減りが早くなった」「燃料コストを抑えたい」等、ボイラーや燃料に関してお悩みのお客さまは、お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。担当者が責任を持って対応いたします!